競争より共創。下北沢のマーケティングの上手さ。

投稿者: | 2019年5月15日

競争より共創。下北沢のマーケティングの上手さ。

競争より共創

下北沢は、商売が難しいと言われています。

感覚的にですが、飲食店の新規出店も多いし、撤退も多いです。

そんな下北沢でのマーケティングは、とても参考になります。

カレー屋さんがしのぎを削る。

下北沢では、居酒屋やカフェも立ち並び、それぞれのお店がしのぎを削っています。

その中でも、カレーのメニューがあるお店は、100店以上とのうわさ。

ゴミゴミした(最近は小田急線が地下に入り、街も整備されそうです)街に、カレー屋さんの数がものすごく多いです。

そうなると、各店が「あのカレー屋には負けないぞ!」となりそうなものです。

「A店がクーポンを配っているから、ウチもやろう。」

「B店が大盛り無料をやっているから、ウチも負けずにやらないと。」

といった感じで、それぞれのお店が他店のマネをして、同じようなサービスを展開して、「同じようなカレー店より、少しでもお客様を獲得しよう!」と考えそうなものです。

みんなで盛り上げる発想。

しかし、下北沢のカレー屋さんたちは、競合のカレー屋さんに勝つための発想だけをしようとしていません。

「下北沢で一番のカレー屋さんになるために、強みを洗い出して、新しくメニューを開発して、差別化を図ろう!」という個店での事情よりも、もっと大きな発想をしているんですね。

個店個店でしのぎを削るよりも、個店個店の集合体として発信していくという発想。

それをカタチにしたのが、昨年10月にあった下北沢カレーフェスティバル

下北沢全体にお越しになるお客様を取り合うよりも、みんなで協力して、下北沢にお越しになるお客様を増やそうと考えていると思われます。

競争より共創。

これを見て、なるほどな~と思うわけです。

よくあるフレームワークで自社を中心において考える『3C分析』や『SWOT分析』では、この発想は生まれません。

競合との競争を共創ととらえて、一大イベントに仕立て上げて、パイ自体を大きくする。

そうした発想で下北沢全体を盛り上げる発想は、マーケティング的にとても参考になります。

 

 

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