東京ディズニーランドで、お父さんの加点・減点の構図とブランディングを考えた。

投稿者: | 2015年10月3日

tdl

個人的にはいろんな事情によりあまり好きではないんですが、株主からの圧力によりネズミ王国に行ってきました。

とは言うものの、さすがネズミ王国。

ブランディングやらマーケティングの学びがたくさんあります。

そこからの学びをば少々。

加点は、1点単位。

ネズミ王国では、大人も楽しめます。

しかし、世の中のお父さんは、楽しみながらも孤独な戦いをしています。

数分のアトラクションのために行列に数時間並ぶのは当たり前、数時間並ぶのを防ぐためにファストパス1時間に並ぶ、お昼時にフードスペースで席を確保する、子どものためにトイレの位置はすべて頭に入れておくといったことは当たり前。

それ以外にも、スマホ充電が無くたったときの対応、小腹が空いたときのビスコ、娘が列に飽きたときの小ネタ、ちょっとしたときに使うレジャーシート、肌寒くなったときの上着、急な雨に対応する雨具、万が一の虫刺されのためのムヒの用意などなど。

こういった健気な行為のひとつひとつで、「さすが、パパ!ありがとう!」と存在価値を上げてポイント獲得なる戦いをしています。

その価値は点数にすると「1点」です。

どんなにファンタスティックゴールでも1点であり、1点以上にはなりません。

それが、その戦いのルールです。

減点は、1万点単位。

世の中のお父さんはそうした1点1点の重みを知っている一方で、世の中の理不尽さも知っています。

それは、このゲームの減点システム。

ネズミの王国で、渋滞を避けた時間帯でスムーズに到着して1点、チケットの事前準備で1点、開園前の列に並んでいる時間を楽しませて1点、ファストパスにダッシュしてナイスな時間帯をゲットして1点、、、と順調に点数を重ねて、お昼前には8点になっていたとしましょう。

そして、ミートミッキー(ミッキーマウスと写真が撮れる家)の撮影の順番で、万が一にも撮影するためのスマホの充電が無くなったら、、、

ハイ、マイナス5万点。

さらに、腹を空かせているグズる子どもを抱えながら、食事処でタッチの差で席を取られてしまったら、、、

ハイ、マイナス3万点。

今まで積み重ねてきた8点が、一瞬にしてマイナス 79992点になります。

そうなれば、1点1点を積み重ねても、よほどのことが無い限り、プラスに持っていくことができません。

そして、おじいちゃんになったときには、孫にこう言われる訳です。

「あのときね、じいさんったら、ここ一番で充電が無くなって写真が撮れなかったんだよ。」

ネズミ王国に限らず、こうした負けがほぼ決まっている理不尽なゲームを理解しなければいけません。

(あくまで一般的な家庭の例)

ブランディングに通じる。

世の中のお父さんの多くは、こうした理不尽にも見える戦いに挑んでいます。

しかし、これはレベルの違いはあれど、会社や個人のブランディングにも言えること。

つまり、よく言われる「建設は死闘、崩壊は一瞬」ということ。

プラスの痕跡は地道な作業の積み重ねです。

一足飛びに作ることはできません。

一方で、ちょっとした不祥事やミスで今までの信頼や信用は、一瞬で崩壊します。

行列に並びながら、そんなことを考えていました。

 

◆近況報告◆

今日は、息子のサッカーの試合などなど。

1日1新:TDL スティッチのアトラクション。

 

 

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