やらないリスクはボディブローの如し。

投稿者: | 2015年1月15日

#993 やらないリスクはボディブローの如し。

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リスクとは、何なのでしょうか?

社内で打合せをしているときに思ったこと。

「リスク」というけど、「リスク」って何?

会社組織の中で使われる「リスク」。

多くの場合は、「それ、失敗しないよね?」という意味です。

失敗とは、「投下したお金が想定期間内に回収できたの?」で決まります。(だからこそ、損失を増やさないために撤退ラインを決めることが大切です。)

しかし、組織の多くの場合は、自分たちの社内評価が下がるかにフォーカスされます。

言い方を変えれば、投下資金や時間が回収できなくとも、自分たちの評価が下がらなければ成功、下がれば失敗になります。

さらにもっと言えば、評価を下げないようにするには、自分の責任でやらないのが一番です。

1%でもリスク(=失敗する)があるならば、評価を下げないためにやらない方が賢明だと考える人が多くなります。

やらないリスクの積み重ねた結果。

一方で、「やらないリスク」というものがあります。

「やってみて失敗するリスク」というのはわかりやすいですが、やらないリスクというのはとても見えにくいものです。

「やらないリスク」というのは、ボディブローです。

さしあたって困ることはありませんが、ジワジワと効いてきます。

会社で言うならば、失敗して評価が下がることを怖がって何もしなければ、意識しないうちにチャレンジしないマインドになり、既得権益を守ることに必死になり、躍動感あるおもしろいことができなくなる体質になるリスクが積み重なり、ある時、「あれ?手遅れ??」とやらなかったことによる失敗に気が付きます。

やらないリスクを忘れずに。

価値創造の投資をせずに、目先の利益確保のために経費削減ばかりを進めている状態は、まさに”やらないリスクを積み重ねていること”です。

ダウンサイジングをするしかない状態になるのは、やらないリスクを考えなかった結果です。

どんどんチャレンジして失敗すると、ある限定的な場においての評価は下がるかもしれませんが、そこから学んだ知恵が身に付きます。

その身につけたマインドや知恵は、何物にも代えがたい”成果物”です。それを活用して、次にチャレンジしていけば、いろんな意味で選択肢が広がります。

ここのバランスと感覚は難しいけど、”やらないリスク”は忘れてはいけないですね。

 

◆近況報告◆

昨日は新しい世界へ旅立つE君を囲んでの会食。後輩が旅立っていくのは、とてもうれしいものです。今日もいろいろと打合せ三昧です。

1日1新:秋葉原とり次郎。

 

今日も一日感謝です。