新人教育を通して思う「仕事の基準」の大切さ。

投稿者: | 2023年5月9日
新人教育を通して思う「仕事の基準」の大切さ。

最近、入社2、3年目くらいの方の教育をしています。

3年目というと年齢20代前半で、息子と大して変わらないので、我が子のように思えます。

自分のオッサンぶりを感じつつ、若い人の感覚や思考を学ぶ良い機会になっています。

そんな彼、彼女たちですが、ボクよりも断然アタマも良いし、フレッシュでやる気もあるのですが、少しだけザンネンなことがありました。

それは、仕事に対する姿勢とでも言えばいいのでしょうか、仕事に対する考え方というのでしょうか、自分の基準が正しいという考え方を持っていること。

 

例えば、「研修の一環で学んだことをパワポでつくって発表してね。どれくらいでできる?」と聞いた時に、「2週間ください。」とサラッと言われたとき。

ボクは、率直に「・・・へ?2週間?」と感じたんです。

なので、「2週間はかかり過ぎじゃない?せめて3日でやろうよ。」と言うと、「それはムリです。これからやることがあるし、資料をつくるために調べる時間も欲しいので、2週間はかかります。」と本気で言うんです。

さらに、「3日でやるなら残業しないとムリです。ブラックです。」という感じのことを言うんですね。

なるほど、、、それはそれでひとつの考え方としてわからなくはありません。

ただ、自分のモノサシですべてを測ってしまう思考は、これから先に苦労するだろうな、と感じました。

そりゃそうですよね、これ、ボクが教育する立場でなければ、「わかりました!1日で仕上げてきます!」と言う人にお願いして、「2週間かかります。」という彼彼女たちには「OK、じゃあ、他の人の頼むから大丈夫だよ。」と言います。

彼彼女は、そのときは「ああ、自分でやらなくて済んだ~」と思うかもしれませんが、その感覚が社会では通用しないことに気が付かず、3年経っても、5年経っても変わらず「2週間かかります。」という基準が書き換わらなければ、恐らく誰からも仕事をお願されなくなります。

しかし、本人たちからすると、そもそもその基準が違うことに気が付けず、「なんで、自分に仕事が回ってこないの??」となり、ザンネンな30代になる可能性が高いわけです。

怖いですよね、知らないうちに自分の基準が出来上がってしまっていて、それが原因で自分の詰んでしまう(言い過ぎですかね、、)なんて。。

 

なので、自分の基準を見直す環境、引き上げてくれる環境は大切だと思っていますが、一気に引き上げようとすると「ブラック」と言われる可能性もあるので、そのバランスが難しいなぁと思う次第です。

 

【kindle Unlimitedで無料!】
マーケティングの取扱説明書。

サラリーマン複業