有名セレクトショップに学んだ。オムニチャネルは、ひとつひとつ丁寧に。

投稿者: | 2017年1月27日

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有名セレクトショップのEC責任者の方に、お話を伺いました。

テーマは、オムニチャネル。

課題が満載。

その会社では、ECの売上は良いものの、店舗の売上は鈍化、ブランド(レーベルって言うらしい)は乱立してシェアが分散、商品の色やサイズが増えて在庫回転率がワルイ。

MDや販促計画との連携は悪く、費用対効果を考えないプレス(雑誌とかの広告を担当する部署のことらしい)とマーケティングが連携されない、などなど。

有名なセレクトショップだけに、そういう課題があるのは意外でした。

デジタルを活用して解決を目指す。

その課題を、デジタルを活用して解決したそうです。

具体的な政策は、2つ。

一つ目は、自社ECの直営化。

二つ目は、メディアの一本化(コーポレートサイトとECサイトの一本化)。

そのために、撮影スタジオ開設、デジタルのプラットフォームシステムの変更、リアル店舗とECの在庫の一元化、物流システムの入れ替え、カスタマーサポート、MAの導入など。

その結果、設定しているそれぞれのKPIの対比130%以上を示したそうです。

問題への対処方法。

誰もが知っているセレクトショップを展開するその会社の特徴は、「動物園のような個性的な人材集団」だそう。

そういう人材たちが、それぞれのレーベルをプライドを持って展開している。

それを「オムニチャネル化で一本にまとめていく」というのは、口で言うのは簡単ですが、ものすごく大変なことです。

実際、各部門を集めて打合せをしても反対する部門は参加すらしてくれなかったり、断固反対する役員もいたり。

そんなときは、取り合ってもらうために、相手のところへ出向いて、一人ひとり丁寧に説得していったそうです。

その期間、約1年半。

すごいです。

あのスマートでカッコいいセレクトショップは、そうした地味な活動の積み重ねが支えているんです。

ボクも、「あ~なんでわかってくれないんだ!」とボヤくのではなく、ひとつひとつ地味に積み重ねていこうと思います。

 

◆近況報告◆

今日は、いろんな打合せです。

1日1新:新宿イーストサイドビル