ECの仕事をしていると、業界の流れの早さにビビります。
テクノロジー、マーケティングにおいてもとにかく流行り廃りが早い。。
そこについていくのに疲れている人もたくさんいると思います。
コンテンツマーケティングとか、メディアコマースとか流行ってます。
最近のECの流行り(自分の周りだけ?)は、コンテンツマーケティング、中でもメディアコマースです。
コンテンツマーケティングはとは、買い物客以外の客をコラムや特集記事で誘って、最終的に買い物に繋げるマーケティング手法です。
商品そのものをアピールするのではなく、その商品を取り巻くいろんな情報をお客様に有益なカタチに編集して、それを別立てて発信しているところがとても多くなっているように思います。
昨今のEC業界の流れは、リスティング広告やリマーケ広告での流入は一定のところまでしか効果が無いことは多くの人が理解しており、新規客を流入してもらうには「やっぱ、コンテンツマーケティングっしょ!」となります。
そこで大きな予算を組んだり、人を充てがったりする訳ですが、果たして本当にそれでいいのでしょうか?
株式会社アラタナ土屋さんのお話はおもしろかった。
コンテンツマーケティングというのは、今に始まったことではありません。
一昔前も「モノよりコトを伝えよう!」的なことが言われていました。
商品の機能や性能の説明も必要ですが、情報提供には順序があります。
例えば「顧客が欲しいのは、ドリルではなく穴。」というセオドア・リビット氏の言葉があるように、世の中のお父さんはドリル自体ではなく穴が欲しくて、その穴を開けて何かを作って、何かを作ると子どもが喜び、子どもが喜ぶ姿が見たいとなれば、逆算して、子どもが喜ぶ日曜大工的な情報をお父さんにアピールすることが有効だよねということになります。
それはそれで正しいのですが、そういったコンテンツマーケティングを組み立てても、オウンドメディアを立ち上げても、最終的に着地する商品自体のページがしっかりしていないといけない訳で、商品自体のページが一番接点が多く、一番のメディアであるべきな訳です。
そんな感じ?のお話(例え話や内容はちょっと違いますが)をしてくださったのが、株式会社アラタナの土屋さん。
とあるセミナーのいろんな会社のプレゼンがあった中で、個人的に一番おもしろかったです。
「もっと足元を見ようよ。」というお話。
ECでは、コンテンツマーケティング、メディアコマース、オウンドメディアなどもいいけど、その前に商品ひとつひとつのページをしっかり(いろんな分析や仮説検証が必要)と作り込むことが大切です。
商品ページ自体では何もし得ないかもしれないけど、そこがしっかりしていないとすべてが台無しになります。
これをお父さんという立場で言うならば、ドリル買って日曜大工でポイントを稼ぐのもいいけれど、その前に普段の生活で気持ちの良い挨拶をしたり、話を聞いたりしていますかってことです。
自分の足元をしっかりと見直すことが先決ですね。
株式会社アラタナの土屋さん、おもしろいプレゼンをありがとうございました。