根回しとは、すなわち日々の言動による信頼関係の構築である。

投稿者: | 2023年5月13日
根回しとは、すなわち日々の言動による信頼関係の構築である。

仕事をする上では、”根回し”というものがあります。

この”根回し”、ズルいというイメージを持つ人もいるかもいジを持つ人もいるかもしれません。

決裁権限を持つ人や周囲の人に近づいて、事前に情報をもらったり、自分たちに有利に働きかけたり、陰でコソコソ動いて、正面から正々堂々と戦わないようなイメージがあるのかもしれませんね。

 

しかし、”根回し”

ボクが営業で新人の頃。

とある案件に対して、提案内容でも、予算的にも勝っているのに、競合の従来業者さんに持っていかれたことがありました。

そのときは「いやいや、そんなのずるいっしょ!」と感じたわけですが、その原因は、決済権限者に気に入ってもらえないことでした。

その決済権限者からすれば、気心知れた従来業者の方をかわいがるのは当然です。

そんなことを目の当たりにしてからは、まずは決済権限者の周りの人と仲良くなり、その人たちに協力してもらって、決済権限者との距離を縮め、少しずつ注文をいただけるようになり、最終的には大きな案件を落としたことがあります。

こうした”根回し”をすることがズルい気もしていましたが、”何を言う”かも大切ですが、”誰が言う”というのもとても大切であり、これこそが”根回し”であり、ここを疎かにしてはいけないと気が付いたわけです。

 

とっても、”根回し”は、賄賂を送るような不正なことをする訳ではありません。

普段からいろんな人とコミュニケーションをとり、信頼関係を作っておくことがボクの考える”根回し”です。

何かお願いされたら受けてあげたり、いつも元気に挨拶をしたり、何かしてもらったら「ありがとう!」と伝えていればそこには自然と信頼関係ができて、何かお願いするときもスムーズにいきます。

 

それを自分の都合だけでお願いしたり、お願いしたいときだけ近寄っても、”根回し”に協力はしてくれません。

物事を有利に進めるように”根回し”をするということは、日々の自分の言動の積み重ねから生まれる人間性があることを忘れてはいけません。

「あいつは、”根回し”してズルい」と言われることもありますが、それを「ズルい」というのは表面的にしか見ていないだけで、その人が「ズルさ」を発揮できるベースを積み重ねてきた部分を見落としています。

健全な”根回し”は、”日々の信頼関係の構築”ということです。

 

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