あなたなら「今日中に提出」と言われて、何時までにどういう状態で出すか?その基準は、成果に直結する。

投稿者: | 2022年7月27日
あなたなら「今日中に提出」と言われて、何時までにどういう状態で出すか?その基準は、成果に直結する。

自分の基準は、相手の基準にあっているのか?

自分の基準で仕事をしていて、果たして本当に成果が出るのであろうか?

 

基準はその人にとっての当たり前ですが、相手にとっての当たり前とは限りません。

だから、自分の基準が成果を出せる高さになっているか、錆びついていないか、常に意識することが大事です。

 

先日、友人と話していて思ったこと。

その友人は経営者で、部下の育成を

部下に「明日朝カフェで仕事をしているんだけど、意見を聞きたいことがあるからよかったら来られる?」と誘ったそうで。

部下は、上司の誘いだから断れないこともあり「行きます!」と返事をしました。

その友人は「じゃ、7時からカフェで仕事をしているから、都合の良いときに来てね」と伝えたそうです。

そして、翌日。

友人は、部下に「7時には行っている」と言ったので、もしかすると部下が気を遣って早めに来るかもしれないからと、ちょっと早めに時間通りにカフェに行きましたが、部下はおらず、自分の仕事に集中していました。

そこから30分が過ぎ、1時間が過ぎ、何の連絡もありません。

その友人は10時から予定があったので、9時に「せっかく誘って悪いけど、次があるからまた今度」とメッセージをしたところ、「すみません、ちょうど今向かっているところでした!」との返答に、「蕎麦屋の出前か!」とツッコミしたくなる気持ちを抑えて、帰ったそうです。

 

友人の朝の時間は、開店から9時までという基準でした。

一方の部下の朝の時間は、モーニングメニューが終わる11時くらいまでという基準でした。

それぞれの基準が異なっているので、事前に「何時までには頼むわ」、もしくは「何時までには行きます」と言っていれば問題はありませんでした。

それぞれがそれぞれの「朝」という基準があり、そこに相違があったことが原因です。

 

ボクは、これを「今日中理論」と勝手に呼んでいます。

「今日中理論」とは、

例えば、朝一で「今日中にコレをて提出して!」と部下に頼んだとしましょう。

Aくんは、依頼した上司が帰る間際に「やっておきました!」と提出する。

Bくんは、定時になる直前に「やっておきました!」と提出をする。

Cくんは、「午前中に一度確認していただき、修正をして、17時までに完成させる流れでもよろしいですか?」と確認をしてから作業をして、約束の17時より前に提出をする。

さて、Aくん、Bくん、Cくん、みんな”今日中に提出”をしています。

しかし、Aくんの場合の上司は「帰る間際に言われても、確認できないっしょ」と思いますし、Bくんの場合の上司は「修正を依頼しようとしても帰っちゃうんでしょ?」となります。

Aくん、Bくんに比べると、Cくんの場合は、提出をゴールにしているのではなく完成をゴールにして、さらに、「今日中」を17時と設定して、その設定時間が上司の言う「今日中」と相違ないかを確認しているので、上司としては任せて安心です。

  

もちろん、それぞれがそれぞれの世界観を持っていて、その世界観が違うので、どちらが正解で、どちらが間違えているということではありません。

ただ、「朝」とか、「今日中」という言葉に対して、どういう基準を持っているかは、成果に直結をする大きな要素になるよってことです。

 

その友人は、部下に「そうか、そこから教えないといけないのか」と気が付いたようで、それからは「何時までに来てね」と言うことにしたそうです。

きっとその部下は、そうしたことで自分の基準が上がり、成果につながるようになっていくことだと思います。

  

 

 

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