MA(マーケティングオートメーション)で成功している企業をあまり聞かない理由。

投稿者: | 2019年7月28日

MA(マーケティングオートメーション)で成功している企業をあまり聞かない理由。

MA(マーケティングオートメーション)

個人的に感じているのは、MA(マーケティングオートメーション)の成功事例はあまり聞こえてこないということ。

いろんなサービスやツールはあるけど、そもそもマーケティングの設計が間違えてしまっているようなケースがあるようで。

イチローのバットを使ったら、ヒットを量産できると勘違いしている人が多いようです。

MA(マーケティングオートメーション)の設計についての考え方をまとめてみました。

いつ、誰に、何をアプローチをするの?

MA(マーケティングオートメーション)というと、「どんなシナリオをつくろうか?」みたいな話になります。

多いのは、最終購入日から●●日経過した人にクーポンでオファーする、会員登録した人に割引クーポンをオファーする、最終ログインから30日以上経過してログインした人に新商品を紹介する、ECのカゴに商品が入っている人に期限が短いクーポンを発行するなどなど、いろいろなシナリオがあります。

どのタイミングで、どんな属性の人に、どんな特典でオファーをすると、自分たちの想定する”優良顧客”になるのか?を逆算していくわけです。

ということは、まずは自分たちが想定する”優良顧客”を決めて、日々のテストでより理解を深めて、より良い価値を提供できるようにしていくことが必要なんですね。

にも関わらず、一度シナリオを組んで、設定をしたら、そのままチューニングもしないで、成果が上向くと考えてしまう人が多いようです。

実装と体制はどうするか?

それを実際に、MA(マーケティングオートメーション)を走らせるには、4つのことが必要です。

まずは、属性ごとにセグメントをします。

いろんな切口でのセグメントがありますが、性別や年齢などの一般的なものから、その会社特有の切口でセグメントをするにも。そのデータがなければいけません。

自分たちが、どんな切口でセグメントをすれば良いのかを考えましょう。

次に、特典。

どういった特典が喜ばれるのか?を考えます。

ECならば、●●円引クーポンなのか、送料無料なのか、まとめ買いキャンペーンなのか、いろいろな特典がありますが、どのセグメントに、どういった特典が喜ばれるのかは、やってみないとわからないものなので、いろいろと試す必要があります。

三つ目は、クリエイティブ。

クリエイティブと呼ばれる、バナー画像やメルマガのタイトル、中身のスタイリングなど、どういう見た目で伝えるかを考える必要があります。

最後は、効果測定。

MA(マーケティングオートメーション)を走らせたことでの効果を測定しなければなりません。

配信数、開封率、クリック率などメールでは一般的な指標もチェックする必要がありますが、他にも自分たちの目標とする成果を達成するためのKPIにどう影響したかを確認する必要があります。

そこからPDCAをグルグル回していくことになりますが、グルグル回すために、この四つをスムーズに回せるようなMA(マーケティングオートメーション)への実装と運用体制が必要になります。

自分たちの価値を磨くことを忘れずに。

ここで見えてくるのは、MA(マーケティングオートメーション)がうまくいっていない理由は、2つ。

まずは、上流のところのマーケティングの設計がうまくできていないということ。

ふたつめは、実現するための実装と運用体制ができていないということ。

これは、ツール云々ということよりも、自分たちの中に課題があります。

さらに、ツールをうまく使いこなして小手先を繕ったとしても、提供するサービスやプロダクトに価値がなければ意味がありません。

売上を上げようとして、MA(マーケティングオートメーション)を使うことも良いですが、実はそれよりも先に手をつけることがたくさんあるケースの方が多いんですね。

そんなことを思った次第です。

 

 

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