マーケティングに限らず、どんな仕事でも”素直さ”は大切です。
ボクも、この歳になって”素直さ”の大切さを痛感しています。
例えば、担当者として、ＥＣサイトであるページを作ったとします。
そのページを作るにあたって、自分なりに構成を考えて、コピーをつくって、画像を差し込んで、テキストを加えました。
さらに、システム的にもいろいろな制約があって、苦労して完成させたとしましょう。
それを、ＥＣサイトに詳しくない人が見てこう言いました。
「なにこれ？見にくくて、わかりにくい。」
そう言われたらどうでしょう？
多くの人は、「は？何も知らないくせに、なんでそんなこと言うんだ！」とムカッときますよね。
ボクも、ムカッとしていました。
しかし、ここでムカッとしていたら、マーケティングの仕事は向いていないでしょう。
マーケティングは、買いやすくする仕組み作りです。
”自分にとって”ではなく、”相手にとって”正しいことが正解だからです。
相手にとって「買いたい」と思えるように設計、実装する必要があります。
いくら自分視点で100点のものをつくっていても、相手が０点と言うなら０点です。
マーケターは、芸術家ではありませんから。
そこを理解せずに、自分視点で主張ばかりしていたら、相手は「あの人に助言しても、できない理由ばかりだから、言わなくていいや。」と考えます。
すると、大人ですから上手に距離をとられて、そのうち、誰も言ってくれなくなります。
これは、ものすごい機会損失です。
なので、自分の仕事に意見を言ってくださったときに不覚にもムカッとしてしまったら、その後すぐに「新しい視点がもらえる！ありがたい！」と考えるように訓練しています。
そして、素直に「ありがとうございます！どの部分が、どういう風に見にくくて、わかりにくいか教えてください！」と言葉にしています。
すると、「なるほど！そう考える人もいるんだ。」という視点がわんさか出てきます。
その視点を加えて、モノゴトを多面的に捉えることができます。
”売れる仕組み”を自分で考えるのではなく、”買いたくなる仕組み”をいろいろな人に力を借りて組み立てていくことがマーケターの仕事です。
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