オムニチャネルを掘り下げていきます。

投稿者: | 2017年4月7日

もうすぐデジタル領域に関わる仕事をして3年。

その中でも「オムニチャネル」というキーワードが絡む仕事が多いです。

そのオムニチャネルの領域での記事を増やしていこうと思います。

オムニチャネルの概念。

「オムニチャネル」って、小売業ではホットなキーワードです。

ECや店舗、外商部門などのチャネル毎の分け隔てをなくして顧客に価値を提供する考え方です。

よくA店で貯めたポイントは、A店のECでは使えなくてA店でのみ使える、みたいなケースを、オムニチャネルの概念で事業を設計して、ECでも店舗でも使えますよ~とする感じです。

なんでこの概念が生まれたかというと、今の時代の消費者の行動が大きく変わり、事業スケールを大きくするにはリアル店舗だけでは難しいんですね。

ECで販路を広げて、リアル店舗や営業部隊と補完し合うことで、お客様により高い価値を提供できるし、新たな顧客層を獲得しやすくなりそうですし。

もちろんリアル店舗のみでブランディングをしていく戦略もありますが、多くの小売業はオムニチャネルという概念を何かしら考えています。

オムニチャネルってすごいんじゃね?

こうやって聞くと、「なんか、オムニチャネルってすごいんじゃね?」みたいに感じます。

そして、「オムニチャネルやったら、業績上がる!(気がする)」と考えて、「おし、オムニチャネルやろうぜ!」と、多くの小売業は着手するわけです。

しかし、実際にオムニチャネルの概念を元に、戦略や事業計画に落とし込むと、これがまあ大変でややこしいのです。

まあ、大変とか、ややこしいと感じるのは、ボクがデジタルとは畑違いで17年間営業をしていてITリテラシーが低いからかもしれませんね。。

そうは言っても、「なんでそんな単純なことがこんなにややこしくなるの??」という素朴な疑問が、その大変さやややこしさををの解決の糸口につながることが多いように感じています。

なので「こりゃあ大変だわ」と悩んだポイントを、備忘のためにまとめていこうと思ったんです。

もっと言えば、その素朴な疑問とオムニチャネルの大変さを紐解いておくと、小売業の営業企画などでオムニチャネルの号令に困っている人に役立つといいな、と。

で、オムニチャネルって何なの?

いろんな会社のオムニチャネル化の話を聞いていて、ようやくボクの中でまとまりつつあり、ひとつの結論があります。

それは、オムニチャネルを実現するということは、現状を整理整頓し、改めて自分たちがどう在りたいかを問い直し、構築していく覚悟を決めること。

言ってみれば当たり前ですが、オムニチャネル実現というと、CRMとか、MAとか、SFAとか、新たなシステムの導入の方を優先的に考えてしまう会社が驚くほど多いです。

ハッキリ言うと、システムを入れたところでオムニチャネルは実現するかもしれませんが、きっと業績は思ったように上がらないです。

それよりも、もっと上流の工程で、自分たちは、誰に対して、何をどうやって提供するのか?を頭に汗をかいて考えて、お客様の声に耳を傾けてみることが何より大事なことだと思います。

なので、改めて「オムニチャネルを実現するということは、現状を整理整頓し、改めて自分たちがどう在りたいかを問い直し、構築していく覚悟を決めること」という起点を大事にする必要があります。

 

◆近況報告◆

今日は、いろんな作戦会議。

1日1新:なし。