#865 価格戦略と息子の塾通いに共通する大切なこと。
みなさん、こんにちは。
「他店より1円でも高ければ、ご相談ください。」
よく聞くコピーです。
物販に関わっていると、価格の問題は日常茶飯事です。そういうときに、「じゃあ、一番安い価格に合わせろ!」と言うのは簡単ですが、本当にそれでいいのでしょうか?
競合他社に振り回される。
価格設定というのは、とてもデリケートなものです。
「他社が安いから、ウチも安く!」と考えがちですが、そもそもコスト構造が違うかもしれないし、ガクッと利益が減るだけですし、反射的に安くしては危険なことは誰でもわかります。
さらに、いろんなチャネルを持っていると、価格を変えることによって不利益を被るチャネルが出てきたり、整合性が取れなくなったり、と多面的に考える必要があります。
ユーザーからしてみたら価格が下がることはいいのでしょうが、企業としては慎重に判断すべきでしょう。
価格を下げるのはいいけど。
価格の問題になると、予算や利益に影響が出てくるので、偉い人が集まって会議をします。
ここで大切なのは「価格を安く合わせるか、合わせないか?」を決めることではありません。
判断をするために価格を下げた場合のシュミレーションやいろんな資料も必要ですが、価格を下げるならば、「下げてからどうするの??」が大切です。
価格を下げることによってどれだけ販売量が増えるか、他社から切り替えてもらえるか、お客様が集まってから展開する商品をどう作るか、その商品への導線をどう設計するか、そういったことを考えることを忘れてしまっていることがよくあります。
それらを忘れて、とりあえず「価格を合わせよう!コストを下げるように工場と話し合いだ!」となるケースは少なくありません。
合わせる前に考えよう。
話は変わって、小学校のママさんたちの話で、「ねえねえ、Aさんの家は○○塾へ通っているらしいよ。」「Bさんの家は△△塾へ行くらしいわ。」ということがあります。
すると、「Aさんが行っているなら、ウチも行こうかしら」と他の家に合わせて塾に行くことを決める家もあるでしょうが、本来はその家の方針や子どもの勉強に対する意識やレベル、意志が必要です。
そして、塾に行くことで変化することに対して、自分たちはどうするのか?(大げさ)ということを考える必要があります。
「他の家が行っているから、とりあえず行かせよう」では、「他の店が安くしているから、とりあえず安くしよう」と同じです。ここでは、もう少し深く考えることが大切です。
ちなみに、勉強嫌いで虫好きの我が家の息子は塾には行っていません。
◆近況報告◆
今日は、終日会議予定。夜は、F氏主催のセミナーに参加予定。
1日1新:さんまのおにぎり。
1D1A:タスクリスト整理。
今日も一日感謝です。