具体的という漠然。

投稿者: | 2014年3月14日

#686 具体的という漠然。

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こんにちは。小嶋です。

今、部下に一部の仕事を引き継いでいます。日々いろんな問題やわからないことが発生するのと、やさしい放任主義のボクからの引き継ぎということもあり、彼自身、毎日テンパッています。

彼は問題があると、「どうしたらいいですか?」という聞き方をすることが多いので、ボクは「すごく大変で、言いたいことはわかるけど、具体的にどうしたいの?」と投げかけます。自分を棚にあげて言うと、お客様の要望であったり、問題などの事象を報告してくるのはいいのですが、その先の具体的な行動までを考えないと力がつかないからです。

 

▼答を教えるのはカンタン。

答を教えるのは簡単です。

しかし、答の導く方法や手段を身につけないと、いつまでたっても自分で仕事がまわせません。

いろんな問題が毎日のように発生し、その問題に対してのアプローチ方法やスピードによってさらに大きな問題に発展することもあります。問題が発生したら、お客様の考えていることは何か、何が問題なのか、お客様へのご迷惑がかからない方法は何か、関連部署やメーカーへどうしてもらうか、そのために必要な情報はなにか、それを通すためにどう根回しするか、承諾してもらうためにどうやって伝えるか、そのために何から手をつけるか、などなどいろいろとやることがありますし、そのひとつひとつの工程での伝え方、タイミング、資料作成等も山のようにあります。(これは、会社員独特なのでしょうかね。)

それを自分で考えて、「こうやろうと思うので、ここで協力してください。」と言えるレベルに成長してくれれば、きっと彼自身の仕事の質も飛躍的に伸びるでしょう。(ボク自身ができていませんが(笑))

 

▼解像度。

ただ報告して「どうしたらいいのか?」を聞くだけではなく、自分で解決するプロセスを具体的に考えて、行動するために、上司に協力を仰ぐようになるためには、当然ながら自分自身で仕事を具体的に組み立てる必要があります。今まで自分が考えていた具体的というのが、漠然としていることに気がつく瞬間です。

どなたから(すみません、忘れてしまいました。。)聞いた「解像度」というフレーズだとしっくりきます。全体を把握しつつ、より細かく問題や仕事を分解して考えれば、そのひとつひとつのアプローチへの行動のハードルは下がります。

お客様の考え方、会社や上司の考え方、今の状況把握、時間や金銭など発生するコストを把握した上で、いくつかのシナリオを作って、それを上司にジャッジしてもらうだけという状態にすることができれば、上司はその人に仕事を任せることが増えるでしょう。

さらには、自分のシナリオを上司がジャッジするようにできれば、自分の仕事は飛躍的におもしろくなります。

 

▼自分ができること。

そういった人材に育てるには、自分はどうしたらいいのでしょう。

ただ「がんばれ」というだけであったり、自身の中に選択肢があまりに少なければ、きっと「とりあえず頑張ろう」という体育会系的なシナリオになりがちです(自分だけ?)。

自分として、上司としてみたら、その人自身が具体的に考えられるような環境やアイデアを常に提供することが必要です。そのために、自分自身がより解像度の高くできるように、自分を鍛えておかなくてはなりません。

彼らに、ケーススタディで教えるのもいいし、日々の会話でいろんな視点やアイデアを提供したり、逆に教えてもらったりすることができれば、具体的なアイデアというのは、精度が上がり、問題解決の確度も上がり、チームのパフォーマンスも上がりますね。

今まで具体的と思っていたことが、解像度が上がり、今までの具体的が漠然としたものだったことに気がつきます。

やはり自分をもっとレベルアップさせようと思います。

 

★近況報告★

今日は、営業三昧。

1日1新:出勤前に朝RUN。

1D1A:差額解決方法の見直し。

 

今日も一日感謝です。