赤字の会社を立て直した後輩に学ぶ。

投稿者: | 2018年1月4日

ここ数年、後輩R君と駒沢公園で早朝RUNをして、近くのスタバ(ネイバーフットアンドコーヒー)で近況報告や抱負を語るというのが正月恒例行事です。

ということで、今年も正月の朝から駒沢公園を3週ほど走ってきました。

その後輩R君、十数年常に赤字だった中国にある子会社を単月で黒字が出るように立て直し、通年での黒字を確保すべく必死に頑張っています。

話を聞くと、その猛烈な頑張りに刺激を受けるとともに、その立て直しの具体的な手法が勉強になります。

会社の成績表である財務諸表を見て今の状態を把握すると同時に、どんなポイントに着目して立て直すのかをまとめておきます。

勝ち癖をつける。

会社の雰囲気が悪いってことは、よくありますよね。

会社の雰囲気が悪いと、人も辞めていき、売上もさらに下降し、負のスパイラルに陥っていきます。

そんな雰囲気を良くするためには、どうしたら良いのでしょうか?

これ、売上を上げる!しか方法はありません。

ことわざにもありますよ、「衣食足りて礼節を知る」。

売上がしっかり上がり、職場が安定することで、心にも余裕ができて、雰囲気が良くなるものですから。

その売上を上げるためには、まず負け癖を無くして、勝ち癖をつけることが大事です。

売上が悪くても「まあ、仕方ないよね、いつものことだし」なんていう負け癖を、「勝って当然なのに、負けてばかりな今の状態はおかしい」という思考に切り替えるために、無理やりにでも短期間で売上を作って、「あれ?オレたち、勝てるんだな」と思い込ませるために動くことが必要です。

人材の見極めをする。

とは言っても、全員に勝ち癖が浸透するわけではありません。

中には、負け癖が染みついているメンバーもいるんです。

現実問題、せっかく浸透しそうな勝ち癖を阻害するような人も少なからずいるわけです。

本人は、意識しているのか、していないのかはわかりませんし、良い悪いの問題ではありませんが、「立て直し」というゴールを達成するには大きな障害になります。

そこで大切なのが、人材の見極めです。

ある程度の期間で、一人ひとりの性格や思考を把握する必要があります。

そして、「3年後に一緒に仕事ができるか?」という視点で見極めます。

3年あれば、人も会社も多少なりとも変われます。

それを見極めて、メンバーの入れ替えや右腕を育てていくことが重要です。

なかなかシンドイところですね。

「頑張ります。」をなくす。

勝ち癖をつけるためには、成果につながる行動をしなければいけません。

にも関わらず、赤字の会社のメンバーは、それまでの延長線上で仕事をしていることが多いようです。

今までの歴史や環境がそうさせてしまっているというのもあるのでしょうが。

特に多いのが、具体的な数字や行動に落とし込めない状態。

例えば、何の疑問も無しに「今月は、売上が達成できるように頑張ります!」といったことを口にします。

「一体、何をどう頑張るの???」と聞くと、「新規開拓を頑張ります。」という回答。。

「新規開拓って、どうやって頑張るの?」と聞くと、「とりあえず空いた時間で訪問してみます。」との回答。。

「空いた時間は何時間あって、その時間でどんな業種の会社を何件回るの?」と聞くと、「・・・すみません、そこまでは決めていません。」というようなことが多いんです。

回答できなかったりすると「なんでそんなこともわからないんだ!」とイラっとすることもあるかもしれません。

イラっとする気持ちはよくわかりますが、イラっとしても解決しません。

なので、ここでシッカリと一緒に「今、何に時間がかかっているのか」「達成するには、何を辞めて時間を確保すればいいのか?」「確保した時間でどういう行動をすればいいのか?」という考え方とそれを行動するようにサポートすることが必要です。

これ、口で言うのは易しですが、文化の違う異国の地で黒字化させたR君の努力はすごいです。

自分もできることを粛々と進めていこう!と改めて思いました。

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近況報告◆

今日は、子供たちの宿題など。

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