#145 版の深さ 

投稿者: | 2012年9月19日

今日は、終日研修。パッケージに関わる紙から印刷の版の作り方を深く学びました。そして全く細かいことですが、ブログのタイトルのナンバーを気分転換に前にしてみました。
今日の学び。
仕事は深い。
今日の研修で、とある大手メーカーさんにグラビア印刷の版を作る工程を見せていただきました。グラビア印刷と言ってもなじみが無いかもしれませんが、オムツが入っているポリ袋や即席メンの入っているポリ袋、ファーストフードの紙コップ等を印刷している方法で、その印刷に使う版です。
この版を作る工程って実際にみてみると、す、すごい。
ダイヤモンドの刃先で1秒間に6000回の速さで鉄芯を叩き削り、細かな印刷をするために緻密に掘っていきます。6000回って、いったいどんだけ速いんじゃ~と思います。そして、ひとつのパッケージの版を作るのに、こんなにもたくさんの人が関わって、一生懸命に仕事をしていることを改めて知りました。営業をしていると、版代サービスします!と軽く言っている人もいますが、こういう現場を見るとそういうことは軽々しく言えないなあと反省。
さらに、そこで教えていただいたのが、マニアにしかわからない版の削り方です。
微妙な削り方の違いで、印刷の再現性が微妙に変わってきます。その微妙な差をとことん突き詰めて考えて、その違いを楽しそうにお話して姿は見ていてこちらまで楽しくなるし、ディテールまでこだわりを持つその姿勢は本当に感服です。
版って、深い!!
今日も一日感謝です。