居残りしての自主勉強はホメられて、なぜ残業は悪とされるのか。

投稿者: | 2014年7月3日

 

#797 居残りしての自主勉強はホメられて、なぜ残業は悪とされるのか。

students-292070-m

みなさん、こんにちは。

自分の仕事に「部下の育成」があります。しかし、ボクの場合は、部下がボクよりもレベルの高い人ばかりなので、日々ボクが育成してもらっています(笑)

そんな日々の中で、育成にも関わってくる”残業問題”というのがあります。会社からは「残業をさせないようにね、時間内で終わらせるように工夫するのが仕事なんだから。経費かかるし。」と言われます。

果たして、残業はしない方がいいのでしょうか?

居残り勉強は褒められるのに。

小学生が、6時間目が終わった教室に残って、予習ややりきれなかった勉強をしていたらどうでしょう?

ただおしゃべりがしたいから残っているような人は論外ですが、自主的に勉強をしていたら、「お、頑張っているね!感心感心。」と言う人が多いのではないでしょうか?

「こら、なに勉強しているんだ!勉強時間は終わっているんだ!時間割の中で効率よく勉強しなさい!」とは言わないはずです。

スポーツでも、強くなるには練習をするしかありません。決められた練習時間と与えられたメニューだけで強くなれる人は、きっとほとんどいないでしょう。恵まれた環境やコーチがいる人は別ですが、強くなるために自主練習やコソ錬で、自分で自分を追い込むはずです。

できることしかやらなくなる。

「残業するな!」というと、ある成果を出すためのタスクを時間内で終わらせるように努力する人少なく、多くの人は時間内で終わらせることしかしなくなります。

時間内で終わらせることしかしないと、今時点での自分のスキルでこなせることしかやらなくなります。

余剰の時間でスキルアップや自己研磨をして、一定の時間内に終わらせる仕事の質を上げる努力をするならばいいのですが、現実的にはそうなりません。多くの人は、ワイワイ飲みにいったり、テレビを見る時間が増えたりするだけで、そうなってしまうとその人の未来は容易に想像できます。

「時間をかける=成長する」という図式は時代遅れなのかもしれません。

しかし、少なくとも今の自分のスキルや実力でできる仕事よりも上に挑戦しないと成長できません。できるようになるには、当然時間が必要になると思います。

勤務時間という考え方があると。

立場的に「残業してでも、休日出てでも、成果を出そう!」とは言えませんので、言い方を変えますが、ボクは「残業はしなくてもいいけど、仕事のことは常に考えていたほうがいいんじゃない?」と思います。

仕事は何でもそうですが、成果が求められます。

そのためには、帰りの電車で思いついたことをメモするのでもいいし、トイレで来週のプレゼンの構成を思いついたら紙にパパッと書いたり、休日に行ったお店のファサードを写真に撮るだけでもいいんです。要は、いつどこに仕事のヒントが転がっているかわからないのだから、仕事や成果にこじつけることを考えた方がいいのだと思います。

残業をしないで、勤務時間だけで成果が上がればいいのですが、きっと現実的ではありません。量をこなさないと質は生まれないし、最短距離で効率的なことを目指すことは大切ですが、遠まわりしたからこそ良い施策が生まれたりします。

「残業ゼロ」というもの表面的にとらえる風土や考え方は、居心地がいい職場に見えるけど、ジワジワその人の成長に対する考え方を蝕んで、気がついた時には、競争力や強みが無くなってしまうかもしれません。

 

★近況報告★

今日は、商談、打合せ、商談のサンドイッチ。

1日1新:カルピスサンド。

1D1A:自部署の価値を考える。

 

今日も一日感謝です。