会社でEC事業がなかなか推進されない理由は?

投稿者: | 2017年11月11日

店舗を持つ既存事業からECを始めた多くの会社には、ECから始まった会社にはないハードルがあります。

そのハードルとは、会社のECへの理解度と覚悟。

ECへの理解度が低く、覚悟が決まらないが故に、判断や投資のジャッジも遅くなりがち。

EC事業でスピードが出せないことには、考えている以上にダメージがあり、競合他社に競り勝つことは難しいんです。

ボクもEC事業に関わるまでは、そんなことは全く知らず、正直ナメてました。

 

例えば、仕事環境。

ECの製作や運用に関わるパソコンのスペックは、ものすごく大事。

しかし、既存事業しか知らなければ、「パソコンなんて、どれも同じでしょ?」ということになりがち。

それが、実際の現場で製作をしている人からすると、パソコン動作が遅いのはものすごいストレスになり、クリエイティブにも大きな影響が出てきます。

これは、頑張れば何とかなるものではありません。

軽自動車でいくら頑張ったところで、F1のスピードが出るハズがないのと一緒です。

 

商品マスタデータもそう。

ECには、ECのマスタデータの持ち方があります。

それは、既存の店舗ビジネスでは必要がなかったマスタデータが必要ということを意味します。

そんなとき、その必要性を理解できなければ「(人もお金もかけらないんだから)なくても、何とかしろ。」みたいな判断をしてしまいがち。

そうなると、取扱い商品点数にもよりますが、シビレる作業をしなければならない状況に追い込まれ、ECの現場の士気は一気に下がります。

 

他にも、人事考課の方法や、オフィスの環境、広告戦略、テクノロジーの導入判断など。

既存事業の判断軸しか知らなければ、なかなか理解できないし、行動もできません。

もちろん、それを判断しない上層部が悪いというわけではありません。

そうした”無知”をカバーしていく役割を担う人は、既存事業しか知らない会社では、これからものすごく重要な存在になると思います。

 

会社が理解してくれないから、現場が推進できないのか?

現場が推進しようと頑張らないから、会社が理解しないのか?

どちらなのでしょうね。

 

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