先日、カメラマンの友人と久しぶりに飲みました。
そこでの話に思ったこと。
街の写真館。
よくある街の写真館。
以前、言い方は悪いですが「なんでこんな古ぼけた写真館がやっていけるの??」と思ったことがあります。
今どき現像とか焼き増しとか写真館に行ってお願いすることもないし、記念日に写真撮影をお願いすることもないし。
「なんで食っていけるのか??」と疑問に思うわけで。
その答えは、学校や幼稚園の行事撮影。
遠足とか、運動会とか、学芸会とか、いろいろな行事によくいますよね、カメラマンのオッサン。
あれ、メチャメチャ儲かるらしいです。
なぜかデカいサイズの集合写真は全員が買いますよね。
学年ごとに行事があり、1回の行事で集合写真は2~3枚は撮りますから、それだけで良い金額が稼げます。
さらに、学校の廊下に一同に貼られたスナップは、大人数で写っていればその人数分だけ買われる可能性があり、1枚当たりの儲けは大きくなります。
だから、アングルとか、構図とかはあまり関係なく、たくさんの人を写すようにしているんですね。
お母さんからのクレームで。
で、とある幼稚園でお母さんが、いつもの写真館のカメラマンのあまりの写真のクオリティーの低さにクレームをつけたそうです。
聞くと、大きな保育園にも関わらず、おじいちゃんカメラマンが一人で頑張っている状況で、良い写真が撮れるはずもなく(笑)
そのお母さんは知り合いの若手カメラマンにお願いしたそうで。
若手のカメラマンは、園児たちをあやしながら、上から下から、引きから寄りから、躍動感あふれる写真を撮ってくれたそうです。
園児たちも楽しそうにして、良い笑顔の写真がたくさん壁に貼られて、保護者も満足する結果になりました。
競合の存在がないと。
さて、そのおじいちゃんカメラマン。
突然の変化に戸惑います。
今までは何も工夫や品質向上の努力をしなくとも発注がきて、いつも同じアングル、同じ構図でしか撮っていれば楽勝だったのに。
結構な稼ぎをもたらしてくれていたマーケットで、突如として競合が現れたんです。
こういうのってレベルは違えど、よくある話です。
普段から、お客様の声や社会の変化に敏感になり、その変化に対応する努力が必要です。
でも、楽に商売できたら、ボクのように怠惰な人間は、そんなことまで考られませんが。。
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1日1新:駒場東大前まいばすけっと